2010 Fiscal Year Annual Research Report
中枢神経系におけるD‐セリンの時空間動態の可視化解析
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22790244
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
並木 繁行 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (90452193)
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Keywords | D-セリン / 蛍光イメージング / シナプス |
Research Abstract |
本研究では、神経機能制御におけるD-セリン動態の時空間パターンの意義の解明を行う。そのために本年度はD-セリンの時空間動態を高い時空間解像度で可視化・解析を行うためのD-セリンの蛍光可視化技術の開発を開始した。蛍光性D-セリンプローブの基本的な分子設計として、D-セリンを特異的に認識するD-セリン結合タンパク質と合成小分子色素ハイブリッド構造である蛍光複合体を基本デザインとして採用した。ハイブリッド型の蛍光プローブではタンパク質へのリガンドの結合に伴ってタンパク質の構造変化を標識されている蛍光色素の蛍光特性の変化として観測することができる。本研究ではD-セリン結合タンパク質の候補としてNMDA型グルタミン酸受容体のNR3AもしくはNR3Bサブユニットの細胞外領域を選定し、大腸菌での発現コンストラクトの作製を行った。D-セリン結合タンパク質内での最適な蛍光色素の標識位置は予測が困難なため、申請者らが既に開発に成功しているハイスループットでのハイブリッド型蛍光プローブのスクリーニング技術を適用することにした。本スクリーニング系でD-セリン結合タンパク質のシステイン変異体を網羅的に作製し、蛍光標識を行うための条件の整備を行った。具体的には、D-セリン結合タンパク質のリコンビナントタンパク質の大腸菌での最適な発現、精製条件の決定、蛍光色素との反応条件、蛍光複合体の精製条件の最適化を行い、スクリーニングを開始する準備が完了した。
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[Journal Article] Adiponectin and AdipoR1 regulate PGC-lalpha and mitochondria by Ca^<2+> and AMPK/SIRT1.2010
Author(s)
Iwabu M, Yamauchi T, Okada-Iwabu M, Sato K, Nakagawa T, Funata M, Yamaguchi M, Namiki S, Nakayama R, Tabata M, Ogata H, Kubota N, Takamoto I, Hayashi YK, Yamauchi N, Waki H, Fukayama M, Nishino I, Tokuyama K, Ueki K, Oike Y, Ishii S, Hirose K, Shimizu T, Touhara K, Kadowaki T.
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Journal Title
Nature
Volume: 464
Pages: 1313-1319
Peer Reviewed
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