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2010 Fiscal Year Annual Research Report

ニカラベンによるメタボリックシンドローム改善作用の網羅的メカニズム解析

Research Project

Project/Area Number 22790248
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

島田 康人  三重大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (40378427)

Keywords内臓脂肪 / 肥満 / ゼブラフィッシュ / ヘムオキシゲナーゼ1
Research Abstract

1.食餌性肥満モデルゼブラフィッシュへのニカラベン投与実験
まずゼブラフィッシュに対し、肥満誘導を行いながら同時にニカラベンを経口投与したところ、200mg/kgBW以上の投与量で、過剰給餌による体重増加の抑制および、血漿中性脂肪低下、CTによる内臓脂肪量の減少を認めた。なお摂食量には変化を認めなかった。次に、それぞれの肝臓・内臓脂肪組織からtotal RNAを抽出し、ニカラベンの標的分子であるヘムオキシゲナーゼ1(hmoxl)遺伝子の発現を確認した。肥満誘導で減少していたhmoxl遺伝子発現が、ニカラベン40mg/kgBW以上の投与量で、その発現が上昇し、回復することを確認した。
次にニカラベンの抗肥満作用が、アディポジェネシスの抑制なのかアディポライシスの亢進なのかを明らかにするため、肥満誘導後のゼブラフィッシュに対し、通常食とニカラベンの経口投与を行った。その結果、前述で認められた抗肥満効果は認められず、ニカラベンの抗肥満作用はアディポジェネシスに関与していると考えられた。
2.DNAマイクロアレイによる内臓脂肪組織の大規模遺伝子発現解析およびネットワーク解析
上記サンプルを用いて、内臓脂肪のDNAマイクロアレイ実験を行った。in silicoにおけるネットワーク解析の結果、抗酸化作用を中心としたパスウェイの存在が明らかになった。肥満による内臓脂肪の蓄積、その機能異常には酸化の亢進が示唆されており、ニカラベンはhmoxlの遺伝子発現上昇を介した抗酸化作用により内臓脂肪組織の異常増殖の抑制を促進していることが予想された。本解析の結果、hmoxlとの関連性が報告されていない、抗酸化作用と関連の深い複数の遺伝子の抽出に成功しており、2年度はこれら遺伝子群とニカラベン、hmoxlとの関係についてより詳細な研究を行う予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] Diet-induced obesity in zebrafish shares common pathophysiological pathways with mammalian obesity.2010

    • Author(s)
      Oka T, Nishimura Y, Zang L, Hirano M, Shimada Y, Wang Z, Umemoto N, Kuroyanagi J, Nishimura N, Tanaka T.
    • Journal Title

      BMC physiology

      Volume: 10(published online) Pages: 21

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] オミックス創薬科学とターゲットバリデーション2010

    • Author(s)
      田中利男、西村有平、島田康人
    • Organizer
      第31回日本臨床薬理学会
    • Year and Date
      2010-12-03
  • [Presentation] オミックス創薬・創食を実現するゼブラフィッシュモデルシステム開発2010

    • Author(s)
      田中利男、島田康人、西村有平
    • Organizer
      第9回国際バイオEXPO
    • Year and Date
      2010-06-30

URL: 

Published: 2012-07-19  

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