2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22790277
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
小池 千加 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 助教 (10523889)
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Keywords | 羊膜由来細胞 / 体性幹細胞 / 表面マーカー |
Research Abstract |
羊膜由来上皮細胞、間葉系細胞の幹細胞マーカーを同定することを目的に、各種細胞表面マーカーを用いてフローサイトメトリー解析を行った。羊膜由来上皮細胞(HAE)に関しては、TRA1-60、TRA1-81が有効なマーカーとなりえることを見出した。これに基づき、TRA1-60の発現する細胞をHAEの中から単離することを試みている。 羊膜由来間葉系細胞(HAM)に関しては、細胞の大きさにより細胞の性質が異なる可能性があることが考えられたため、フローサイトメトリーにより大きさに従って細胞を分画し、それらの細胞の性質を検討している。 不死化羊膜上皮細胞(iHAE)に対してOct4遺伝子を電気穿孔法にて導入して強制発現させ、各種遺伝子の発現を定量的PCRにて検討し、Rex-1,Sox2,Nanogの遺伝子の発現が上昇すること、また免疫蛍光染色にて検討し、SSEA3,SSEA4,TRA1-60陽性細胞の比率が上昇することを踏まえ、Oct4のみならず、Sox2遺伝子も電気穿孔法にて導入し強制発現させてその効果を検討している。 以上を継続し、表面抗原の発現あるいは大きさにしたがって分画した細胞のStem cellとしての性質を明らかにする。また、Oct4,Sox2遺伝子の強制発現の組み合わせ、低分子化合物処理との組み合わせによるStemnessに与える効果をさらに検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予想よりも表面マーカーによる分画の効率が悪かったため、条件検討に時間がかかっている。 また、当初予定していなかった大きさによる分画の検討をしたたため。
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Strategy for Future Research Activity |
表面抗原による羊膜上皮細胞の分画を行い、その性質の検討を行う。 また、羊膜間葉系細胞の表面抗原の検討を進める。 Oct4,Sox2遺伝子の強制発現の組み合わせ、低分子化合物処理との組み合わせによるStemnessに与える効果を検討する。
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