2011 Fiscal Year Annual Research Report
高次神経機能を支えるシナプス形成・成熟過程と小胞輸送
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22790293
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
坂根 亜由子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (60509777)
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Keywords | 脳・神経系 / 高次神経機能獲得 / シナプス形成・成熟 / 小胞輸送 / Rabファミリー低分子量G蛋白質 |
Research Abstract |
本研究では、細胞内小胞輸送のシナプス形成・成熟過程における役割とその制御機構を明らかにすることにより、脳・神経系の形成から高次神経機能の獲得までの一連の生命現象を分子レベルで理解することを目的としている。本年度の本研究では、シナプス小胞輸送の重要な制御分子であるRab3Aの活性制御蛋白質に結合するRabconnectin-3に注目し、その2個のサブユニットのノックアウト(KO)マウスの解析を行い、本KOマウスは神経の発生あるいは機能に障害を示すことを見出している。さらに、本研究では、神経再生に関与するRab13とその標的蛋白質JRABに注目した解析を行っており、これまでにJRABがRab13との結合により分子内結合が解除され、その結果、アクチン結合蛋白質に結合することを明らかにしている。本年度の解析により、実際、JRABは、Rab13との結合依存的にアクチン結合蛋白質群との相互作用を変化させること、さらにはアクチン細胞骨格の再編成に対して異なった作用を示すことを生化学的および細胞生物学的に明らかにすることができ、現段階では、その機構によりRab13-JRAB系がシナプス形成・成熟過程に認められる小胞輸送とアクチン細胞骨格系の再編成の時空間的に連動した制御を行っていると考えている。さらに、本研究では、Rab13とJRABについて神経特異的にそれぞれがKOされたマウスを作製しており、現在、とれらのマウスを用いて、Rab13-JRAB系の作用機構について個体レベルの解析を行っている。
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Research Products
(3 results)