2011 Fiscal Year Annual Research Report
脳血管内細胞ローリングにおけるセレクチン-リガンド糖鎖分子間相互作用の役割
Project/Area Number |
22790303
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
内村 健治 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任准教授 (20450835)
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Keywords | 細胞・組織 / 生体分子 / 糖鎖 / 脳・神経 |
Research Abstract |
骨髄由来細胞の血管を介した脳内侵入が、アルツハイマー病(AD)病モデルマウスの病態脳において報告された。本研究は当該細胞の脳血管外遊走における分子メカニズムの解明を目的とする。すなわち、細胞表面セレクチンおよびその糖鎖リガンドの分子間相互作用のAD脳細胞浸潤における役割を明らかにする。マウス骨髄由来細胞株の細胞表面においてセレクチンリガンド糖鎖であるシアリルルイスXの発現を確認した。野生型およびADモデルマウス脳血管内皮細胞においてセレクチンの発現が観察された。マウス脳内血管におけるセレクチンの発現量をウェスタンブロッティング法により解析した結果、ADモデル脳血管で、ある種のセレクチンの発現が野生型脳に比べて増加している事が明らかとなった。また、マウス脳血管内における末梢投与蛍光標識骨髄細胞株のローリングおよび接着能をアッセイするシステムを生体内ビデオ蛍光顕微鏡の使用により確立した。ADモデルマウス脳血管内における骨髄由来細胞のローリングおよび接着の変化が明らかとなった。細胞表面シアリルルイスXの合成に関わる酵素の遺伝子ノックアウトマウスを骨髄由来細胞ドナーとして使用し解析した結果、ADモデルマウス脳血管内における骨髄由来細胞のローリングおよび接着能にシアリルルイスXが関わる結果が得られた。今後、骨髄由来細胞のローリングおよび接着能の変化とAD病態との関わりをADモデル/シアリルルイスX合成酵素遺伝子ノックアウトマウスの作製および解析により明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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