2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22790384
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
福島 剛 宮崎大学, 医学部, 助教 (10452913)
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Keywords | 遺伝子 / 癌 / 細胞・組織 / 病理学 / 脳神経疾患 |
Research Abstract |
膠芽腫(Glifoblastoma)は、極めて予後不良の悪性脳腫瘍であり、最もフレークスルーが待望されている難治性癌である。本研究は膠芽腫の悪性形質を左右する新たな機能遺よシルをし、を見出ことを目としている。これまで、IGFBP-2とCD24が、膠芽腫の悪性形質への関与していることを示してきたが、さらに、その機序と、そこに関わる新規機能遺伝子を探索しており、同定された遺伝子について、新たな治療標的となりうるか検討している。平成23年度は、平成22年度に引き続き、レトロウイルスを用いて作成した、IGFBP-2ノックダウン細胞とCD24ノックダウン細胞を用いで抗癌剤の存在下、非存在下で様々なバイオアッセイを行った。とくに上記のForward genetics的アプローチデ同定された遺伝子であるRelAの選択的阻害剤DHMEQが膠芽腫の増殖、浸潤に及ぼす影響を解析した。その結果、RelAを抑制すると、膠芽腫細胞の細胞周期が主としてG2期で阻害され、増殖が抑制されることがわかった。 また、Forward genetics的アプローチとして、IGFBP-2を制御している未知の遺伝子を網羅的に探索するために、IGFBP-2のプロモーターとランダムアンチセンスライブラリーを用いたexpression cloning法を試み、得られた新規機能潰伝子候補について実際に、IGFBP-2発現変化に伴うmRNA、蛋白の発現変化を析した。発現析の方法が確立したもの、結果がマイクロアレイの通りだったもの、期待した結果が得られなかったものがあるが、現在、その結果を初in silico、in virtoで検証している。IGFBP-2との連動が強く疑われ、生物学的に意義が見出せそうな遺伝子について、解析を進めて行く予定である。
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