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2011 Fiscal Year Annual Research Report

チェックポイントキナーゼを標的とする抗真菌物質の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 22790411
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

津田 香代子  岩手医科大学, 薬学部, 助教 (30444524)

Keywords病原性
Research Abstract

新しい抗真菌薬開発を目的として、深在性真菌症の原因菌として知られるCandida albicansの生存に必須なプロテインキナーゼであるCaMps1p(mono-polar spindle-1)を標的候補分子とし、そのキナーゼ活性阻害物質の探索から得られたLY83583について更に解析を進めた。これまでの研究から、LY83583はCaMps1pのヒトホモログであるCaMps1pへの活性阻害効果は持たず、CaMps1p選択的に活性を阻害し、C. albicansの増殖に影響を与えていることを明らかにした。LY83583はグアニル酸シクラーゼ阻害剤として知られているが、C. albicansにはグアニル酸シクラーゼをコードする遺伝子についての報告がない。そして、他のグアニル酸シクラーゼ阻害剤はCaMps1p活性に影響を与えなかった。つまり、LY83583はグアニル酸シクラーゼ阻害機序とは異なる作用機序でCaMps1p活性を特異的に阻害していることが示唆された。また、hMps1pの阻害剤(SP600125,staurosporine)はCaMps1pの活性阻害作用を示さなかった。LY83583そのものはヒト正常細胞、がん細胞共に細胞毒性を示し、そのままでは抗真菌剤として使用できない事が確認されたが、LY83583とCaMps1pとの特異的な結合様式を解明することが新抗真菌薬開発につながるラショナルドラッグデザインに貢献できることが予想された。既にhMps1ではいくつかの阻害剤との結合様式の報告がなされている。それを元にした計算ソフトによるシミュレーション解析からCaMps1についてもLY83583との結合に関わるアミノ酸が推定された。これらについての解析及び、CaMps1の結晶構造の解明に向けた解析が進行している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] Identification of LY83583 as a specific inhibitor of Candida albicans MPS1 protein kinas2011

    • Author(s)
      Kayoko Tsuda
    • Journal Title

      Biochemical and Biophysical Research Communications

      Volume: 409 Pages: 418-423

    • Peer Reviewed
  • [Remarks]

    • URL

      http://dx.doi.org/10.1016/j.bbrc.2011.05.010

URL: 

Published: 2013-06-26  

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