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2010 Fiscal Year Annual Research Report

エボラウイルス感染に関わる宿主因子の網羅的同定

Research Project

Project/Area Number 22790425
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

小澤 真  東京大学, 医科学研究所, 特任助教 (50568722)

Keywordsエボラウイルス / Mutagnesis / 宿主因子 / 網羅的同定
Research Abstract

エボラウイルスは、ヒトを含む霊長類に重篤な出血熱(エボラ出血熱)を引き起こすウイルスである。中央・西アフリカ諸国で散発的な流行を繰り返しており、最近では2007年にウガンダで新たなアウトブレイクが起こった。さらに、その高い致死率(50~90%)と凄惨な病状から、生物兵器としての使用も危惧されている。しかし、ウイルスの取り扱いがBiosafety Level 4(BSL4)実験施設に制限されていることが基礎研究を行う上での障害となっていることもあり、効果的な予防・治療法は未だ確立されていない。本研究では、エボラウイルス感染に対する効果的な予防・治療法の確立を目指して、エボラウイルス増殖過程に重要な役割を果たし、なおかつ抗ウイルス薬の標的となり得る宿主因子を、BSL4施設よりも危険レベルの低いBSL3実験施設で網羅的に探索・同定することを目的として研究を行っている。
レトロウイルスベクターを用いて、染色体数が約半数(低2倍性、hypodiploid)のヒト白血球由来KBM7細胞株に、エボラウイルスタンパク質VP30を強制発現させた。さらに、この細胞株のエボラウイルスに対する感受性を向上させるため、エボラウイルス侵入増強宿主因子として知られるAxlも強制発現させることで、KBM7-VP30+Axl細胞株を樹立した。今後、VP30欠損エボラウイルス(EbolaΔVP30-Neoウイルス)を人工合成し、EbolaΔVP30-Neoウイルスの感染によりKBM7-VP30+Axl細胞が完全に死滅することを確認する。一方、KBM7-VP30+Axl細胞の染色体上で機能遺伝子を"捕捉"する遺伝子ツールとして、Dr. Thijn R. Brummelkamp (Whitehead Institute)からGene-trap用レトロウイルスベクターを分与していただいた。今後、このベクターを改良し、より効率的で網羅的な宿主因子のmutagenesisを可能とするGene-trap用レンチウイルスベクターを作出する

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Published: 2012-07-19  

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