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2010 Fiscal Year Annual Research Report

アポトーシス細胞の貪食機構およびその生理的意義

Research Project

Project/Area Number 22790459
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

宮西 正憲  京都大学, 医学研究科, 助教 (80542969)

Keywordsアポトーシス / マクロファージ / Tim4 / ボスファチジルセリン受容体 / 自己免疫 / ノックアウトマウス / 貪食 / MFG-E8
Research Abstract

ホスファチジルセリン受容体であるTim4の生理的意義を明らかにするために、まずマウスTim4に対するモノクローナル抗体を作製した。発現部位を免疫組織染色により検討した所、マウス脾臓において白脾髄および辺縁帯にTim4発現を認めた。白脾髄では、CD68に共染色される事よりTingible body macrophageが、辺縁帯では、CD169と共染色されることよりMarginal metallophilic macrophageがTim4を発現していることが示された。これらのマクロファージは、アポトーシス細胞の貪食に関与することが知られており、Tim4がアポトーシス細胞の貪食に重要な役割を担っていることが考えられる。
次に生理的意義を解析するために、Tim4ノックアウトマウスを作製した。ノックアウトマウスはC57BL/6由来のES細胞を用いて作製した。マウス腹腔在住性マクロファージはTim4を強く発現し、アポトーシス細胞を非常に効率よく貪食する。ノックアウトマウスより採取した腹腔在住性マクロファージはアポトーシス胸腺細胞を用いた貪食の系では、その貪食が強く阻害されていることが示された。この結果は、生体内にて実際にTim4がアポトーシス細胞の貪食に関与していることを示している。実際、Tim4遺伝子単独欠損マウスでは自己免疫反応を惹起することは無かったが、MFG-E8とのダブルノックアウトマウスを作製したところ、B6バックグラウンドマウスにおいてもダブルノックアウトマウスのみに自己免疫反応が観察され、Tim4の機能欠失が自己免疫発症の一因となりうることを明らかにした。

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Published: 2012-07-19  

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