2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22790499
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
根路銘 安仁 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (00457657)
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Keywords | 地域推薦枠学生 / 地域医療教育 / 地域医療実習 / 全国アンケート |
Research Abstract |
地域枠学生の現状を平成22年度の状況を全国の医学部にアンケートを行った。 80大学中59大学(73.7%)の回答を得た。昨年度の1~6学年までの奨学資金を受けている学生は506、337、206、127.74、62名であった。また、卒後義務のある学生は、それぞれ、524,345,209,67,41,35であった。両者とも年々著明に増加していた。 地域医療実習に関して、全医学生に49大学(87%)で実施されており、更に地域枠学生へは26大学(46%)、希望者に21大学(38%)が実施していた。また、地域医療講義は、41大学(73%)で実施されており、更に地域枠学生には11大学(24%)、希望学生には9大学(16%)で実施されていた。 地域枠学生のみに地域寮教育を行っている大学はなく、ほぼ総ての大学で地域医療教育が行われていた、また、地域枠学生には、実習では半数、講義では1/4の大学で更なる教育がされていた。地域医療実習は、正規のカリキュラム内(105実習)、外(38実習)で行われていた。岡山らの「地域医療実習への標準プログラム導入の効果」の論文中の11項目に「地域医療の魅力を伝えるもの」項目を入れた12項目で調査した。実習の項目数は実習及び大学ごとでばらつきがあり、「外来実習」、「在宅医療」、「老人保健施設・特別養護老人ホーム」、「病棟回診」が60%以上の大学で実施されていた。一方、「健康教育・患者教育」、「時間外診療」、「予防接種」が大学ごとで半数以下の実施率であった。実習毎では「地域医療の魅力を伝えるもの」が多く、大学毎では「老人保健施設・特別養護老人ホーム」の実習がカリキュラム内で高かった。医療実習はモデルコアカリキュラムが示されているが、実施状況は大学により様々であり、地域枠学生への効果的な地域医療教育を行うためには実習の実施について大学間でコンセンサスが必要である。 本調査詳細結果は、鹿児島大学離島へき地医療人育成センターのHP (http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~ecdr/sympo tokyo2011.html)に掲載している。
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Research Products
(3 results)