2012 Fiscal Year Annual Research Report
トランスジェニックマウスを用いたCD109の機能解析および発癌機構の検討
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22790532
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
祖父江 沙矢加 中部大学, 臨床検査技術教育・実習センター, 助教 (50513347)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | CD109 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
本研究ではCD109を全身に強く発現させたトランスジェニックマウスを用いてCD109の分子機能を明らかにすることを第一の目的としている。経時的観察から本トランスジェニックマウスは3匹に1匹の割合で生後1年前後に腫瘍形成を認めることを昨年度確認した。しかしC57/BL6に戻し交配を進める過程で第7代前後より、血清中の可溶型CD109の発現量には変化が無い一方で腫瘍形成率が著しく減弱する結果となった。現在本トランスジェニックマウスのC57/BL6への純系化は完了し理研BRCに登録の予定であるが、腫瘍形成については背景の系統に影響を受ける可能性が強く示唆されたため、DBA2と交配することで再び第1代にあたるBDF1の系統に戻し、本トランスジェニックマウスの腫瘍形成に再現性があるかどうかについて確認を行っている。さらに相互作用をするタンパク質の観点より病態解析を継続している。なお研究代表者は本トランスジェニックマウスにおいて末梢血における異常を純系化の過程で消失すること無く見いだしておりその解析が進行中である。次にCD109のプロモーター解析を第二の研究目的として進めた。昨年度はCD109の欠失変異プロモーターを用いた解析からEgr1がCD109の転写に深く関与していると推察される結果を得た。今年度はEgr1の強制発現系を用いた検討より、メラノーマ細胞株の一部ではEgr1が実際にCD109発現を調節していることを確認することが出来た。結果は第85回日本生化学会大会で報告した。第三の研究目的として本研究ではCD109のモノクローナル抗体の作成を意図したが、共同研究者により先に優れた抗体が作成されELISAへの応用が完了した。共同研究者とは可溶型CD109が腫瘍マーカーとして有用かどうかを、本トランスジェニックマウスを用いて解析し現在論文投稿準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Sphingosine kinase 1 expression is downregulated during differentiation of Friend cells due to decreased c-MYB.2013
Author(s)
Mizutani N, Kobayashi M, Sobue S, Ichihara M, Ito H, Tanaka K, Iwaki S, Fujii S, Ito Y, Tamiya-Koizumi K, Takagi A, Kojima T, Naoe T, Suzuki M, Nakamura M, Banno Y, Nozawa Y, Murate T.
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Journal Title
Biochim Biophys Acta.
Volume: 1833
Pages: 1006-1016
Peer Reviewed
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