2010 Fiscal Year Annual Research Report
STD患者動向の把握とHIV・STD予防対策立案のための社会疫学的研究
Project/Area Number |
22790565
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
本間 隆之 山梨県立大学, 看護学部, 講師 (90401893)
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Keywords | 性感染症 / 患者数調査 / 感染症動向 |
Research Abstract |
Y県下の泌尿器科・皮膚科、産科・婦人科及び性病科を標榜している医療施設の数を調査し、分布を把握した。 そのうち、性感染症定点施設に指定されている9つの医療機関の診療科を検討したところ、婦人科の施設が7施設、泌尿器科の施設が1施設、総合病院が1施設という内訳となっていた。この泌尿器科を標榜する施設は人口透析の外来を主に行っている施設であり、筆者のこれまでの調査結果から性感染症の患者が来院しにくい施設である可能性が示唆された。さらに定点施設とは別の泌尿器科医院に対して、性感染症に関する患者の状況等を訪ねるために調査依頼を行い、性感染症患者数のおおよその人数と全患者に占める割合、患者の季節変動、患者居住地の分布、HIV抗体検査実施状況、HIV抗体検査に対する意識・態度、性感染症患者全数把握調査実施へのアイディアなどについてインタビュー調査を行った。厚生労働省が実施する患者調査の個表を利用して県内の患者数を独自に推計することを試みたが、患者調査のサンプリングが県レベルでの推計にまで耐えうるサンプルサイズあるため、それをもって市町村の分布を推測することは困難であった。県の規模においては患者数の全数把握調査を行うよりも、ある時点もしくは期間の患者数を把握しそれを持って年間の患者数を推計する患者調査のようなやり方のほうが現実的である。
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