2011 Fiscal Year Annual Research Report
アディポネクチンやSd-LDLは腹囲よりも内臓脂肪蓄積を反映した項目になりえるか
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22790577
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
田中 政幸 産業医科大学, 医学部, 助教 (80412633)
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Keywords | メタボリックシンドローム / Sd-LDL / アディポネクチン / 空腹時インスリン |
Research Abstract |
本研究は某企業健康管理センタの人間ドックにおいて、「CTによる内臓脂肪測定」を受診した男性に対し、追加検査としてSd-LDL,全量アディポネクチン、高分子アディポネクチン、空腹時インスリンの測定を行い、通常の人間ドックの検査項目やこれらの追加項目と内臓脂肪蓄積との関連性について調べることにより、Sd-LDLや全量アディポネクチン、高分子アディポネクチン、インスリン等の項目が、メタボリックシンドロームの基準である内臓脂肪面積100cm^2をより反映する指標となり得るか、検討を行うことを目的としている。平成22年度は、倫理申請承認後、平成23年1月から2月にかけて「CTによる内臓脂肪測定」の受診者に対しインフォームドコンセントを実施、同意の得られた男性200名に対し追加検査を実施、データ整理等を行った。平成23年度はこの得られたデータに関し、IBM SPSS ver.19を用いて解析等を実施。その結果、もっとも内臓脂肪を反映しうるのは、追加した4項目ではなく腹囲であった。腹囲以外では、アディポネクチンが全量、高分子ともに反映しうるという結果であった。これにより得られた知見に関しては、平成23年10月に秋田にて開催された日本公衆衛生学会総会において発表を行った。その後、さらなる解析を進めていたが、途中、問診データとの関連性とを比べる必要性があると考え、今回の被験者200名の受診当時の問診票のデータを血液データと結合する作業を実施。その後、解析作業を進めていった。
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