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2010 Fiscal Year Annual Research Report

ナルディライジンおよびADAMによる胃癌細胞の増殖シグナル制御機構の解析

Research Project

Project/Area Number 22790641
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

米門 秀行  京都大学, 医学研究科, 助教 (90452359)

Keywords上部消化管学 / 胃癌
Research Abstract

ナルディライジン(nardilysin,NRDc)はM16ファミリーに属するメタロエンドペプチダーゼであり、TACEを始めとするADAM (a disintegrin and metalloproteinase)プロテアーゼ群を活性化することにより種々の増殖因子やサイトカインを前駆体から切断(シェディング)し、各々のシグナル経路を活性化することが知られている。本研究は胃癌の生物学的特性へのMRDcの寄与を解明することを目的としている。臨床検体より採取された胃癌組織に対し免疫組織染色解析を行い、NRDcが胃癌の実質においてしばしば高発現していることを見出した。RNAiの手法を用い、胃癌細胞株においてNRDcの発現をノックダウンしたところ、in vitro, in xenograftいずれの実験系においても細胞増殖が抑制された。次に、NRDcをノックダウンした胃癌細胞の遺伝子発現の変化を、マイクロアレイを用いて網羅的に解析した。NRDcをノックダウンした細胞では、IL-1α、IL-6等のサイトカインの発現が低下しており、この変化はRT-PCRやELISAにてmRNA及び蛋白質レベルにおいて定量的に確認された。また、NRDcをノックダウンした胃癌細胞から採取した培養上清は、STAT3の活性化能がコントロールの上清と比較して低下しており、NRDcによるIL-6の発現維持がSTAT3を介した胃癌細胞の自律的な細胞増殖制御に関与していることが示唆された。NRDcによるIL-6の発現制御機構を含め、更に解析を行っている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ナルディライジンによるIL-6/Stat3シグナルを介した胃癌細胞の増殖制御2010

    • Author(s)
      神田啓太郎、米門秀行、妹尾浩、千葉勉、西英一郎
    • Organizer
      第69回日本癌学会学術総会
    • Place of Presentation
      大阪国際会議場(口演)
    • Year and Date
      2010-09-22

URL: 

Published: 2012-07-19  

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