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2010 Fiscal Year Annual Research Report

星細胞を標的としたマイクロRNAの強制発現による線維化治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 22790666
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

小川 智弘  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, ポスドク研究員 (70448752)

Keywords星細胞 / マイクロRNA / 肝臓 / コラーゲン
Research Abstract

申請者はインターフェロンによる抗肝線維化のメカニズムを解明する目的で研究を進めている。肝線維化治療の標的となる細胞は、主に星細胞であり、星細胞の増殖およびコラーゲンの産生を抑制することで線維化抑制効果は得られる。申請者は、培養ヒト星細胞にTGFβやIFN添加によって発現に変動の見られるマイクロRNAを同定した。その中でもcollagen 1A1の3'UTRに結合する可能性の高いmiR-29bに着目した。しかしながら、このマイラロRNAの肝臓での機能は全く不明であった。そこで、我々は、これらのマイクロRNAがcollagen 1A1の発現制御に関与するかをルシフェラーゼアッセイにより調べた。結果として、miR-29bがcollagen 1A1の3'UTRに結合することが示唆された。miR-29bのprecursorの細胞導入実験では、miR-29bを導入した場合、I型コラーゲンの発現が遺伝子およびタンパク質レベルで抑制された。また、miR-29bはマウス肝星細胞において、星細胞の活性化に伴い発現が低下するマイクロRNAであることもわかった。ヒト星細胞と同様に、マウス活性化星細胞にmiR-29bのprecursorを導入した結果、I型コラーゲンの発現が遺伝子およびタンパク質レベルで抑制された。このことから、星細胞にmiR-29bを強制発現することでコラーゲンの発現を抑制することができ、肝線維化抑制効果が期待される。今後も継続してmiR-29bの効果について検討し、動物モデルを使った研究を進める。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] MICRORNA-29B SUPPRESSES TYPE I COLLAGEN AND SP1 EXPRESSION IN INTERFERON-TREATED STELLATE CELLS2010

    • Author(s)
      小川智弘、飯塚昌司、関谷由美子, 他3名
    • Organizer
      45th annual meeting of the European Association for the Study of the Liver
    • Place of Presentation
      ウィーン(オーストリア)
    • Year and Date
      2010-04-17

URL: 

Published: 2012-07-19  

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