2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22790681
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
長谷川 豊 東北大学, 病院, 助教 (90451559)
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Keywords | 血管内皮 / NF-κB / 酸化ストレス / 寿命 |
Research Abstract |
NF-κ8は、炎症や酸化ストレスといった全身代謝を規定する重要な転写因子である。このNF-κB経路を血管内皮細胞特異的に遮断したトランスジェニックマウス(E-DNIκBマウス)を作製し、血管内皮細胞NF-κB経路が全身代謝に及ぼす影響の解析を行っている。このマウスは、肥満や加齢に伴うインスリン抵抗性の増悪が抑制、加齢に伴う血圧上昇が抑制されていることが判明した。さらには、長期間の継続飼育により、野生型コントロールの同腹子マウスと比べて寿命が延長することが判明した。 今年度は、インスリン抵抗性改善機序の解明を進めた。全身における酸化ストレスが軽減していることを血漿の酸化ストレスマーカーで確認できた。また、筋肉における血流が増加しており、筋ミトコンドリア含量の増加・ミトコンドリア機能が上昇していることが判明し、インスリンシグナルの改善に関わる機序の一因であるこという研究実績が得られた。(現在、論文投稿中である。) さらに、同トランスジェニックマウスを用いた解析で、大腿動脈へのカフ留置により血管内膜肥厚をみるカフモデルにて、このマウスでは内膜肥厚の形成が抑制されていることが確認できた。動脈硬化発症モデルであるApoE欠損マウスとの交配によりApoE欠損E-DNIκBマウスを作製した。ものモデルのトランスジェニックマウス(E-DNIκBマウス)にて、動脈硬化、動脈瘤の発症が抑制される結果が得られている。現在、別論文として投稿準備中である。
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Research Products
(2 results)