2010 Fiscal Year Annual Research Report
心ファブリー病患者人工多能性幹細胞を用いた心臓特異的病態の解明
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22790716
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
吉満 誠 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任助教 (70404530)
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Keywords | 心Fabry病 / 人工多能性幹細胞 / 心筋分化誘導 |
Research Abstract |
心Fabry病・Fabry病患者より線維芽細胞を樹立し、iPS細胞を樹立しやすい継代数の低い状態でiPS細胞の作製に使用するため、現在鹿児島大学大学院医歯学総合研究科生命倫理・遺伝子解析研究倫理審査委員会への実験計画書を提出した。一方正常ヒト線維芽細胞(HDF, Cell Application, Incより購入)に対してレンチウイルスベクターを用いてOct3/4, Sox2, Klf4, c-Mycを導入(鹿児島大学組み換え遺伝子実験計画書承認番号20004、20005、20050)することにより、ES細胞様コロニーの樹立に成功した。樹立した細胞はNanog, DNMT3B, REX1, GDF3を発現していることをリアルタイムPCR法で確認した。また免疫染色によりTRA-1-61, TRA-1-80, SSEA-3/4の発現を確認することができた。胚性幹細胞の特徴であるアルカリフォスファターゼの活性を有することも確認できた。多能性の評価のため樹立したips細胞を免疫不全マウスを接種し3胚様の分化を伴う奇形腫の形成を確認することができた。このように平成22年度交付申請書で提案したin vitro及びin vivoで安定したiPS細胞の樹立をする技術を習熟できた。今後はFabry病患者からのiPS樹立、その心筋細胞への分化を行っていく予定である。心筋細胞への分化は胚様体の形成により行う。現在は胚様体の形成法の至適条件検討中である。
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