2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22790718
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
杉本 浩一 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30404867)
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Keywords | HMGB-1 / RAGE / マトリックスメタロブロテアーゼ / 動脈硬化 / シグナル伝達 / 血管炎症 |
Research Abstract |
1.血管内皮細胞において、HMGB-1はRhoA・Rac1、NF-κBを迅速に活性化し、それらはRAGEに対するsiRNAを導入することにより抑制され、HMGB-1によるRhoA・Rac1、NF-κBの活性化はRAGEを介することが証明された。 2.HMGB-1の刺激により血管内皮細胞のMT1-MMPは活性化することが示された。 3.MT1-MMPに対するsiRNAを導入させた細胞ではHMGB-1によるRhoA・Rac1およびNF-κBの活性化は抑制され、これらの結果からHMGB-1による刺激はRAGE/MT1-MMPを介してRhoAとRaclおよびNF-κBの活性化を誘導することが確立された。 4,HMGB-1刺激によるRhoA活性化によりeNOS蛋白は低下すると思われたが、予想に反してeNOS蛋白の低下は認められなかった。この機序ついてはHMGB-1刺激によるeNOSプロモーター活性やeNOSmRNAのstabilityを調べる必要があると思われた。HMGB-1によるeNOS制御についてはこれまでに全く報告がないため、これらを解明することは非常に有意義であると思われる。また、RAGEおよびMT1-MMPのsiRNAによりHMGB-1刺激によるTFの発現亢進は抑制されることが証明された。 5.蛍光二重免疫染色により、血管内皮細胞膜上のRAGEとMT1-MMPの局在はほぼ一致することが示された。
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Research Products
(29 results)