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2011 Fiscal Year Annual Research Report

遅発型喘息反応を惹起するT細胞の特性解析

Research Project

Project/Area Number 22790773
Research InstitutionClinical Research Center for Allergy and Rheumatology, National Hospital Organization, Sagamihara National Hospital

Principal Investigator

安部 暁美  独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), 先端技術開発研究部, 研究員 (20570667)

Keywords閉塞性肺疾患 / 遅発型喘息反応 / 気管支平滑筋細胞
Research Abstract

喘息反応には、即時型喘息反応(IAR)と遅発型喘息反応(LAR)があることが知られている。IARの発症機序についてはよく理解されているが、LARについては様々な説があり不明な点も多い。本研究は、LARの発症機序の解明と新規治療ターゲットの同定を目指している。LARの主要な症状の一つである気道閉塞は、主に気管支平滑筋細胞の収縮によるものと考えられているが、しかしながら、T細胞が気管支平滑筋細胞の収縮を引き起こすことができるかどうかについては明らかになっていない。そこで我々は、当研究室で樹立したマウスT細胞クローンを用いて、活性化T細胞クローンの培養上清中に気管支平滑筋細胞収縮因子があるかどうか、気管支平滑筋細胞包埋コラーゲンゲルを用いて検討した。
抗CD3抗体、及び抗CD3/CD28抗体で刺激したT細胞クローンの培養上清を気管支平滑筋細胞包埋コラーゲンゲルに作用させたところ、マウスに移入・抗原チャレンジの施行によりLARを惹起するT細胞クローンの培養上清を用いた場合にのみ、ゲルの実収縮率は時間依存的に増加した。一方で、LARを惹起しないT細胞クローンの培養上清、また、刺激なしのT細胞クローンの培養上清を用いた場合では、ゲルは収縮しなかった。以上の結果から、T細胞クローンの気管支平滑筋細胞包埋コラーゲンゲル収縮活性は、LARの惹起と関連があることが明らかになった。T細胞は、活性化により気管支平滑筋細胞を収縮させる物質を産出し、LARの発症に対して大きな役割を担い得ることが示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012 2011

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Murine T cell-derived contractile activity for bronchial smooth muscle cells2012

    • Author(s)
      Abe A, Koyama S, Ohtomo T, Kitamura N, Kaminuma O, Mori A.
    • Journal Title

      Int Arch Allergy Immunol

      Volume: 156(suppl 1) Pages: 7-10

    • DOI

      DOI:10.1159/000337743

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] ヒト気管支平滑筋細胞ゲルを用いた気管支収縮因子の探索2011

    • Author(s)
      安部暁美
    • Organizer
      アレルギー好酸球研究会2011
    • Place of Presentation
      大手町サンケイプラザ(東京)
    • Year and Date
      2011-06-18

URL: 

Published: 2013-06-26  

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