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2011 Fiscal Year Annual Research Report

新規絶食応答転写共役因子複合体PHF2/ARID5Bの生理機能解明

Research Project

Project/Area Number 22790848
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

奥野 陽亮  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 特任研究員 (10534513)

Keywords発現制御 / 代謝
Research Abstract

絶食応答性転写共役因子PHF2の生体内高次機能を明らかにするため、PHF2floxマウスに全身性Cre発現マウスであるCMV-Creを交配させることにより、全身性PHF2欠損マウスを作出し、解析を行った。
全身性PHF2欠損マウスのホモは、野生型およびヘテロ欠損マウスに比べて出生数が少なく、胎生致死の個体が存在すると考えられた。より詳細な解析の結果、生後3日以内に約70%が死亡する事が明らかとなった。生存した個体は、脂肪組織の委縮を示し、その原因は、脂肪細胞数の減少及び脂肪滴の縮小であった。PHFfloxマウスとCre-ERT2を交配させたマウスから、stromal vascular cellを採取し、tamoxifenによりPHF2をin vitroで欠損させた所、脂肪細胞への分化が減弱する事が明らかとなった。また、PHF2は脂肪細胞分化を促進するC/EBPαと結合し、DNA上のC/EBP結合領域にリクルートされることを明らかとした。
以上の結果より、PHF2はC/EBPαの転写活性化共役因子として働き、脂肪細胞分化を促進することを明らかとした。これまで、脂肪細胞分化におけるヒストン脱メチル化の意義は明らかでなかったが、本研究により、PHF2を介したH3K9me2の変化が脂肪細胞分化に重要である事を世界に先駆けて明らかにしたものであり、ヒストン脱メチル化が肥満制御の標的となる可能性を示した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 新規ヒストン脱メチル化酵素PHF2の生体内高次機能解明2011

    • Author(s)
      奥野陽亮、大竹史明、今井祐記、加藤茂明
    • Organizer
      第34回日本分子生物学会年会
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜
    • Year and Date
      2011-12-15

URL: 

Published: 2013-06-26  

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