2011 Fiscal Year Annual Research Report
摂食に伴う肝臓での小胞体ストレスのインスリン感受性に及ぼす作用の検討
Project/Area Number |
22790851
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
笹子 敬洋 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (20550429)
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Keywords | 糖尿病 / 肝臓 / 摂食 / 小胞体 / インスリンシグナル |
Research Abstract |
Sdf211の機能解析のため、代表的なシャペロンであるBiPとの相互作用に着目した。すなわち、肝細胞の培養細胞系であるFao細胞において、プラスミドを用いてSdf211-FLAGとBiP-HAの両タグつき蛋白を発現させた。架橋剤DSP処理を施した上で、蛋白を回収し、タグに対する抗体を利用した共免沈を行なった。FLAGタグに対して免疫沈降を行なうと、Sdf211-FLAGだけでなく、BiP-HA蛋白も検出された。逆にHAタグに対して免疫沈降を行なうと、BiP-HAだけでなく、Sdf211-FLAG蛋白も検出された。このことから肝細胞においても両蛋白間に相互作用が存在することが示された。ツニカマイシンやタブシガルギンによって小胞体ストレスを惹起しても、この相互作用に障害を認めなかった。 また肝臓特異的Sdf211欠損マウスの作製に向け、germ-line transmissionの確認されたSdf211-floxedマウスのラインを用い、かけ合わせを進めた。すなわち、まずACTB-FLPe Tgマウスとかけ合わせを行なうことで、Sdf211-floxedマウスのFRT配列で挟まれたネオマイシン耐性遺伝子の除去を球みた。実際に同遺伝子が抜けていることを確認した上で、次に野生型C57BL/61マウスとかけ合わせ、Sdf211-floxedのヘテロ、かつACTB-FLPe(-)の仔体を選抜した。更にこのマウスを、肝臓特異的にcre遺伝子を発現するAlb-cre Tgマウスとかけ合わせ、Sdf211-floxedのヘテロ、かつAlb-cre(+)の仔体の獲得に成功した。
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