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2010 Fiscal Year Annual Research Report

小胞体ストレスによる膵β細胞量調節機構

Research Project

Project/Area Number 22790861
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

松田 友和  神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (20570344)

Keywords小胞体ストレス / 膵β細胞量 / 糖尿病
Research Abstract

膵β細胞特異的にインスリンシグナルを欠損させたモデルである膵β細胞特異的PDK1欠損マウスは高血糖および脱水のため24週齢までに致死となる。このマウスに、小胞体ストレスに対する耐性を有していると考えられる膵β細胞特異的C/EBPβ欠損マウスを交配させたが、血糖、インスリン値、膵β細胞量とも膵β細胞特異的にC/EBPβを欠損させた効果は得られなかった。生存期間に関しても同様の結果であった。これらより、小胞体機能改善効果においては、インスリンシグナルが必須であると考えられた。そこで、膵β細胞においてインスリンシグナルが半分になっていると考えられる膵β細胞特異的PDK1ヘテロ欠損マウスを解析したが、24週齢まで血糖値、インスリン値、膵β細胞量とも野生型と比較して、有意な変化はなかった。これにより、インスリンシグナルは半分残存していると膵β細胞量が維持されると考えられた。一方、小胞体ストレスに対して脆弱化することで膵β細胞量が減少するモデルである膵β細胞特異的C/EBPβトランスジェニックマウスでは、血糖値は200mg/dl以下の軽度上昇で留まるものの、インスリンシグナルは約半分に低下していることが明らかとなった。そこで、膵β細胞量が変化しないが、インスリンシグナルが半分になっている膵β細胞特異的PDK1ヘテロ欠損マウスと、著明な血糖上昇はないが膵β細胞量が減少し、インスリンシグナルが半分になっている膵β細胞特異的C/EBPβトランスジェニックマウスを交配させた。我々は、インスリンシグナルの低下と小胞体機能の低下が相乗的に作用し、さらなるインスリンシグナルの低下および小胞体機能の低下をもたらし、膵β細胞量が減少しているものと考えている。現在、この実験を継続して行っている段階であり、今後さらに詳細な検討していく。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks]

    • URL

      http://www.research.kobe-u.ac.jp/fhs-diabetes/

URL: 

Published: 2013-06-26  

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