2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22790904
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
幸谷 愛 東海大学, 創造科学技術研究機構, 准教授 (00517477)
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Keywords | miRNA / 急性リンパ性白血病 / 細胞運命 / IRS1 |
Research Abstract |
microRNA(miRNA)は哺乳類では2000年に発見された18-24塩基のsmall non coding RNAである.急性前骨髄性白血病におけるレチノイン酸による分化誘導療法は従来の抗がん剤を用いた"total kill therapy"とは一線を画す画期的な治療法であるが,他の悪性疾患においては有効なものが報告されていない.そこで,難治性急性リンパ性白血病におけるmicroRNAを利用した分化誘導が新規治療法開発に有効であることを示すための研究を開始した. miR-126は造血幹細胞では高発現しているが、B細胞の分化が進むにつれて発現が低下する。昨年度までにmiR-126のB細胞分化促進作用をMLL-AF4白血病細胞や正常造血細胞において見出した。興味深いことに、MLL-AF4白血病細胞においては、miR-126はB細胞分化における重要転写因子であるEBF1,E2A,PAX5といった転写因子群の発現を変kさせなかった。今年度は、iR-126B細胞分化促進メカニズムを検討しするため、ターゲット遺伝子のひとつを同定した。更には,造血系分化発生におけるmiR-126の役割を転写因子との関連性を明らにする実験を行ったところ、B細胞の分化に必須な転写因子を欠いた状況においても、部分的にmiR-126がB細胞方向へ未分化な細胞群へ誘導することを明らかに、miR-126まだ系列にコミットしていない細胞群に対して 転写因子非依存的にB細胞に細胞運命決定する機能を持つことが明らかとなった。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Imatinib mesylate directly impairs class-switch recombination through downregulation of AID : its potential efficacy as an AID suppressor2012
Author(s)
Toyotaka Kawamata, Lu Jun, Tadayuki Sato, Masafumi Tanaka, Hitoshi Nagaoka, Yasutoshi Agata, Takae Toyoshima, Kazuaki Yokoyama, Naoki Oyaizu, Naoya Nakamura, Kiyoshi Ando, Arinobu Tojo, Ai Kotani
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Journal Title
BLOOD
Volume: 119(13)
Pages: 3123-7
DOI
Peer Reviewed
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