• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Annual Research Report

シェーグレン症候群の病因解明と治療法開発に向けた基礎的な研究

Research Project

Project/Area Number 22790938
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

石野 秀岳  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60464583)

Keywords臨床 / 免疫 / 糖鎖 / シェーグレン症候群 / ムチン
Research Abstract

自己免疫において、糖鎖作用の大部分は糖鎖異常に陥った側鎖の部分が影響している。そのため核酸(DNA)、タンパク質に続く第三の鎖状生命分子として、糖鎖分子が大きな注目を浴びている。
本研究ではシェーグレン症候群(SjS)患者唾液、唾液腺内に糖鎖異常に陥ったムチンの存在をまず証明する。その後精製したムチンの生理活性、構造、作用機序などを解明することで、SjSの病因機序における役割を明らかにし、SjSの唾液腺炎特異的な治療薬のターゲットとして、SjS治療への応用を検討していく。平成22度12月からの開始であり、かつ本研究においては倫理委員会への申請が必要であったために、申請許可が下りてからの実験となった(京都府立医科大学 倫理委員会申請番号C-907)。
SjSにおける病因としてのPGE_2・サイトカイン誘導性ムチンの研究として、京都府立医科大学耳鼻咽喉科坂口博士の協力のもと、SjS患者より口唇組織を採取した。患者に同意を文書で得た後に、耳鼻咽喉科にて唾液腺生検を施工し患者唾液腺を、内科外来においてはガムテストを施行し患者唾液成分を保存している。現在のところ合計20例の組織と唾液を得ている。
唾液標本をSepharose6-Bを用いてゲル濾過した所、高分子Fractionを認めた。その高分子FractionではPAS染色での反応を認めている。この事はSjS患者の唾液成分にはなんらかの糖鎖成分が含まれていることを示している。唾液内に含まれるムチン成分の同定については現在調査中であり、また同時に唾液腺生検組織の免疫染色、RNA抽出、Western blot法などで蛋白の存在を検討中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

3年の計画であったが平成22年度の追加採択で12月からの開始であり、また本研究においては倫理委員会への申請が必要であったために、申請許可が下りてからの実験となった(申請番号C-907)。

Strategy for Future Research Activity

今後は京都産業大学中田教授との協力のもと唾液中のムチン同定を行う。同時に精製したムチン、ゲル濾過分画のヒト末梢血単核球におけるサイトカイン産性能を測定する予定である。

URL: 

Published: 2013-06-26  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi