2010 Fiscal Year Annual Research Report
アレルギー性気道炎症におけるIL-33誘導性Th17細胞の解析
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22790952
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大野 建州 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (80435635)
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Keywords | IL-33 / Th17 / IL-17 / アレルギー性気道炎症 / サイトカイン |
Research Abstract |
本研究の目的はIL-33による未知のTh17細胞分化機構の解明、および、好中球の浸潤を主徴とした非アトビー性型喘息のマウスモデルを用いてTh17細胞の分化促進を介したIL-17依存的な気道炎症の誘導機構を分子-細胞-個体レベルで明らかにすることである。平成23年度はまずIL-33誘導性の好中球浸潤を主徴とした非アトピー性型喘息のマウスモデル実験系、およびその評価の確立を行った。具体的には、IL-33を全身麻酔下にマウスに吸入させ、気道炎症の誘導の指標として肺胞洗浄液中の炎症細胞プロファイルおよびサイトカイン濃度、病理組織像、気道抵抗値を評価した。IL-33を吸入させたマウスでは肺組織に好酸球だけでなく好中球の浸潤を誘導し、肺所属リンパ節ではTh2細胞のみならずTh17細胞の増加が誘導された。またIL-17欠損マウスにIL-33を吸入させると、好中球の浸潤が抑制されることから、IL-33吸入による好中球浸潤はIL-17依存的であることを確認した。またTh17分化誘導因子であるIL-6欠損マウスではIL-33吸入による好中球浸潤が野生型と比較して抑制されないこと、さらに肺所属リンパ節ではTh17細胞が誘道されることから、IL-33がIL-6非依存的にTh17細胞の分化を誘導していることが示唆された。さらにIL-6以外の既知のTh17分化誘導因子であるIL-1,IL-23,TNF欠損マウスにおいてもIL-33吸入による好中球浸潤および肺所属リンパ節におけるTh17細胞の誘導が抑制されないことを確認した。これらの結果はIL-33による未知のTh17細胞分化誘導機構が存在することを強く示唆する結果である。平成23年度は引き続きIL-33によるTh-17細胞分化機構に関わる既知の分子以外の同定、および細胞の同定を行う。
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Research Products
(5 results)