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2010 Fiscal Year Annual Research Report

自閉性障害の病態に関与する候補遺伝子群の網羅的遺伝子発現解析

Research Project

Project/Area Number 22790996
Research InstitutionJichi Medical University

Principal Investigator

中島 尚美  自治医科大学, 医学部, 講師 (20337330)

Keywords自閉性障害 / シナプス機能関連遺伝子 / CGH法 / CNV
Research Abstract

自閉性障害(ASD)の病因として、シナプス結合に関与する遺伝子の変異や、神経伝達物質の機能異常が示唆されており、ASDには、シナプス形成、機能に関与する多数の遺伝子が病因として関与していると考えられる。一方、ASD患者でde novoのCNVが多く検出されているが、その領域にシナプス関連遺伝子が検出されている。我々は、自閉性障害の病因、病態解明のため、患者DNAを用いて、アレーCGH解析によりcopy number variation(CNV)を検出すると共に、検出されたCNV領域のシナプス関連遺伝子について、他の患者での変異の有無をスクリーニングしている。
1.11q24に局在するシナプス関連遺伝子の変異解析
以前の解析で、ASD患者1例に11q24の微小重複が検出されていた。その領域に局在するシナプスで機能している遺伝子について、ASD患者150名で遺伝子変異の有無を解析した。その結果、病因と考えられる変異は検出されなかった。今後、さらに症例を増やして解析すると共に、他の遺伝子も解析し、この領域とASDの関連を解明して行く予定である。
2.CNV解析
患者DNAを抽出し、Agilent社CGHアレイ(Human Genome 44Kおよび244K)とhybridizationし、スキャナーで解析し、CNV解析を行っている。その結果、新たに、ASDと重度知的障害を持つ兄弟で、Xp11に微小欠失を検出した。この欠失領域には、monoamine oxidase(MAO)A,Bが局在していた。この兄弟の髄液中のセロトニンが著増しており、MAOA,Bの欠失により、代謝が阻害されたと考えられる。MAOA,BおよびセロトニンがASD発症に関与する事を示す重要な所見である。

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Published: 2012-07-19  

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