2012 Fiscal Year Annual Research Report
1型糖尿病発症と母体環境および母体栄養の関連性について
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22791012
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Research Institution | The University of Shimane Junior College |
Principal Investigator |
籠橋 有紀子 島根県立大学短期大学部, 健康栄養学科, 准教授 (30369756)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 1型糖尿病 / 母体環境 |
Research Abstract |
【目的】1型糖尿病モデル動物のNODマウス、NODマウスの起源であり非糖尿病動物のICRマウスを仮親として、NODマウス受精卵を胚子移植することにより、母体環境の相違による1型糖尿病の発症率の違いがどのようなメカニズムによるのか、また、それぞれのモデル動物に糖尿病の病態進行および抑制作用をもつ必須脂肪酸比率(n-6/n-3)の異なる食餌を摂取させ、離乳前の母体栄養の中でも必須脂肪酸摂取比率が1型糖尿病の病態に及ぼす影響を比較検討した。【方法】マウス用通常飼料をもとに、炎症性疾患を修飾するとされている必須脂肪酸比率および組成の異なる食餌を作成した。各々をNODマウス妊娠母獣に摂取させ、母獣および仔の顕性糖尿病発症までの病態に及ぼす影響について検討した。膵島炎発症開始時期・炎症進行程度、顕性糖尿病発症率について組織病理学的解析を行った。【結果・考察】糖尿病の病態進行作用をもつ必須脂肪酸比率の異なる食餌を、仮親であるNOD、ICRマウスに摂取させ、その後NOD受精卵を各仮親に移植して仔を得た。糖尿病の病態進行作用をもつ必須脂肪酸比率の食餌を摂取したICRを仮親とした母体から生まれた仔においては、通常食を摂取したICR母体から生まれた仔と比較して、膵島炎発症開始時期は有意な差は認められなかった。また、炎症進行程度、顕性糖尿病発症率についても、通常飼料を摂取した群と有意な差は認められなかった。しかしながら、NODを仮親とした母体から生まれた仔については、糖尿病の病態進行作用をもつ必須脂肪酸比率の食餌を摂取した場合は糖尿病発症が促進されることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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