2011 Fiscal Year Annual Research Report
Wnt-PCP経路に関与するグアニンヌクレオチド交換因子の神経管形態形成運動制御
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22791043
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
種子島 幸祐 財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 研究員 (20507678)
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Keywords | WGEF / 神経管閉鎖障害 / 発生・分化 / 脳・神経 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
脊椎動物の初期発生において神経管の形態形成運動は、様々なシグナル伝達経路により支配される秩序だった細胞運動であり、その異常は二分脊椎症や無脳症といった神経管閉鎖障害と深く関連している。申請者の研究により、両生類胚においてWGEF遺伝子の機能阻害により二分脊椎の表現型を示すことがわかった。本研究では、WGEFのノックアウトマウスを作製し、Wnt-PCP経路や神経管の形態形成との関係を遺伝学的に解析することにより哺乳類の神経管形態形成の理解につなげることを目的とする。今年度は前年度に作成したWGEFコンディショナルノックアウトalleleを持つES細胞より(WGEF : flox-neo/+)キメラマウスの作出を行った。7頭のキメラマウスが得られ、それぞれをC57BL/6マウスと交配させた。それらのマウスの遺伝子型を決定したが、現在までのところWGEF : flox-neo/+alleleを持つ個体は得られていない。このことより、別のES細胞クローンを単離することが必要となるが、これまでのスクリーニングの結果から、現在使用しているターゲティングベクターでは、ES組み換えクローンの頻度が非常に低いことがわかっている。そこで、コンデショナルノックアウトにおいて標的とするCre依存的な欠失遺伝子座をWGEFの活性ドメインであるDHドメインへ変更し、ターゲティングベクターを再デザインした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ノックアウトアレルを持つ個体がキメラマウスより得られていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
新たなキメラマウスを作出するため、別のES細胞クローンを単離することが必要となるが、これまでのスクリーニングの結果から、現在使用しているターゲティングベクターでは、ES組み換えクローンの頻度が非常に低いことがわかっている。そこで、loxサイトで挟み込むCre依存的な欠失遺伝子座を変更し、WGEFの活性ドメインであるDHドメインを標的としたターゲティングベクターを作製し、ES細胞をスクリーニングする。
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Research Products
(7 results)