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2010 Fiscal Year Annual Research Report

表皮細胞におけるWnt標的遺伝子Id2の機能解析

Research Project

Project/Area Number 22791050
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

目々澤 愛  東北大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (30451587)

KeywordsId2 / 表皮細胞 / Wntシグナル
Research Abstract

Id2はbasic Helix-loop-Helix型の転写因子の機能を抑制し、細胞分化に抑制的に働く因子である。また、癌抑制遺伝子であるRB(retinoblastoma)の機能を抑制し、細胞増殖には促進的に働く。表皮細胞においてもId2は未分化な有棘細胞癌などで発現しており、細胞増殖に促進的に働き、細胞分化を抑制すると思われるが、これまでに十分な解析がなされていない。Id2の表皮細胞における機能について明らかにするため、我々は、Id2発現アデノウイルスベクターを作成した。作成したアデノウイルスベクターを培養ヒト角化細胞(NHEK)に導入し、表皮細胞の分化の指標となるロリクリン、インボルクリンのmRNA発現をreal-time PCRで検討した。その結果、Id2を発現させるとロリクリン、インボルクリンの発現が低下し、分化が抑制される可能性が示唆された。また、マイクロアレイを用いた網羅的な遺伝子発現検討を行ったところ、エピレグリン、ケラチン38などに発現変化が認められ、Id2は表皮細胞の増殖・分化に影響を与えると考えられた。
また、尋常性乾癬では表皮細胞の増殖が亢進し、分化が抑制されると考えられているため、尋常性乾癬および健常皮膚の組織を対象に、Id2の発現を免疫組織化学的に検討した。健常皮膚では基底層の表皮細胞の核に限局して発現が認められたが、尋常性乾癬の組織では有棘層の核および細胞質に発現が認められ、健常皮膚に比べ、尋常性乾癬ではId2の発現が亢進していた。

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Published: 2012-07-19  

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