2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22791078
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
毛利 安宏 徳島大学, 疾患酵素学研究センター, 助教 (80464353)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 皮膚 / コルネオデスモシン |
Research Abstract |
CDSN欠損皮膚をヌードマウスに移植した際に見られる乾癬様病態に免疫系がどのように関与しているかを調べるため、レシピエントマウスにIL-22/IL-23に対する中和抗体の投与を行い、抗体投与群と非投与群の移植皮膚について病理組織学的評価を行った。これまでの研究から、乾癬の病変部位で過剰産生が知られているIL-22やIL-23の病態への関与が示唆されている。そこで、皮膚移植とともにレシピエントマウスにIL-22に対する中和抗体を隔日投与した(150 microgram/mouse、腹腔内投与)。移植から4週間後、IL-22に対する中和抗体を投与した群と非投与群から移植皮膚組織を採取し、病理組織学的評価を行った。皮膚移植部の肉眼的観察では、IL-22中和抗体投与マウスとコントロール抗体投与マウスとの間で明らかな差異を認めなかった。すなわち、両群マウスともに移植皮膚部の膨隆と毛の脱落を認めた。続いて移植皮膚片を回収し、involucrin、loricrin、keratin 10 (K10)等に対する抗体を用いた免疫組織染色によって皮膚の形成状態を評価したところ、IL-22中和抗体投与マウスにおいてはコントロール抗体投与マウスと比較し、明らかに表皮形成状態が良好であった。今後はIL-12/IL-23の共通構成要素であるp40に対する中和抗体との併用効果についても検討したい。他方、これまでレシピエントマウスとしてT細胞を欠損するヌードマウスを用いているが、乾癬病態における獲得免疫系の関与を明らかにする目的で、CDSN欠損皮膚をヌードマウスに移植した後、レシピエントマウスの腎被膜下に、さらに別のドナーマウスから採取した胎仔胸腺を移植して獲得免疫系(T細胞)を再構築する実験を計画中である。これにより、より生理的に近い免疫システム環境下でCDSN欠損皮膚がもたらす乾癬病態を評価できる 。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)