2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22791086
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
平原 和久 杏林大学, 医学部, 助教 (90360106)
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Keywords | 水疱症 / 血漿交換 |
Research Abstract |
血漿交換療法は多くの難治性疾患の治療として用いられ、高い有効性を示しているが、炎症性サイトカインの除去以外の作用機序は不明である。しかも単純血漿交換法(PE)と二重膜濾過血漿交換法(DFPP)の二種類の方法が明確な選択基準がないまま使用されているのが現状である。本研究では、重症薬疹や水疱症の治療としてPEとDFPPを用いた際、免疫反応がどのような影響を受けるかについて、主にサイトカイン反応とregulatoryT細胞(Treg)、proinflammatory monocyteの反応を中心に解析を行った。なかでもTregの皮膚への遊走に決定的な役割をする糖転移酵素(フコース転移酵素)に与える影響は大きいと考えられる。今回の検討でも血漿交換におけるサイトカインの変動が有意差をもって認められた。特に、炎症性疾患である重症薬疹ではPEで多くの炎症性サイトカインが除去されるのに対し、DFPPでは除去が十分ではなく一部のサイトカイン産生は逆に亢進してしまうというデータが得られた。さらに、血漿交換前後でのTregのTeffに対する抑制能や皮膚への遊走能の変動を検討するため、Teffのサイトカイン産生や増殖反応をTregがどの程度抑制するかを測定した。今回の検討により血漿交換による違いが明確になり、治療に結び付けられると考えられる。
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Research Products
(3 results)