2010 Fiscal Year Annual Research Report
新規モデルマウスを用いたデノボメラノーマの病態解析と治療法の開発
Project/Area Number |
22791092
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
熊坂 真由子 中部大学, 生命健康科学研究所, 研究員 (90469023)
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Keywords | メラノーマ / モデルマウス / 色素細胞 |
Research Abstract |
本研究では、デノボメラノーマと母斑関連メラノーマを組織学的、分子生物学的方法を用いて比較することで、デノボメラノーマの組織学的、分子生物学的特徴付けを行うと共に、その発症の分子メカニズムを解析することを目的としている。 1)母斑関連メラノーマモデルマウス、デノボメラノーマモデルマウス由来の腫瘍の病態を、抗Ki67抗体を用いて免疫染色することで、分裂期にある細胞数の比較を行った。この結果、良性腫瘍と比較すると、母斑関連メラノーマもデノボメラノーマもKi67陽性細胞数が有意に増加し、どちらのメラノーマでも分裂速度が上昇していることが分かった。今後は、分裂期の中でもM期にある細胞数のみを検出する抗体で、さらに詳しく調べる予定である。 2)母斑関連メラノーマモデルマウス、デノボメラノーマモデル由来の腫瘍から抽出したRNAを用いてマイクロアレイを行った。この結果をクラスター解析し、良性腫瘍と比べて、両メラノーマで発現量が減少あるいは増加する可能性のある遺伝子、デノボメラノーマにおいてのみ発現量が減少あるいは増加する可能性のあるいは遺伝子の選別を行った。これらの遺伝子に関して Real-time PCR法を用いて再現性の確認を行ったところ、再現性の得られた遺伝子とそうでない遺伝子があった。個体差が原因であると考えられるため、さらにサンプル数を増やし、再現性の確認を得ようとしているところである。
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Research Products
(5 results)