2012 Fiscal Year Annual Research Report
うつ病の治療抵抗性に関与する心理的・生物学的要因の検討
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22791106
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
鈴木 昭仁 山形大学, 医学部, 講師 (10396567)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 精神病理学 |
Research Abstract |
平成24年度は研究計画に基づき対象の募集を行った。具体的には、大うつ病性障害の診断基準を満たし、重篤な身体疾患を有さず、治療前のMontogomery-Asberg Depression Rating Scale(MADRS)スコアが21点以上の患者を対象とし、標準的な治療プロトコールに従って治療を行い、治療開始0、12、24週間後に、うつ病の重症度をMADRSとInventory for Depressive Symptomatologyにより評価し、人格特徴全般、対人関係敏感性、認知・態度の歪みを評価した。治療開始0、12、24週間後に採血し、血漿とDNAを冷凍保存した。平成25年3月現在で35例が本研究にエントリーし、22例がプロトコール終了、9例がドロップアウト、4例が現在進行中となっている。今後、研究開始前に設定した最低対象数50例に達した時点で、神経栄養因子の血中濃度を測定と遺伝多型の同定を行い、統計解析を行い、得られた知見を論文と学会にて公表する予定である。本研究の一部分として行った研究において、880例の健常日本人を対象とし、人格特徴をTCIにより評価し、glucocorticoid受容体遺伝多型をPCR法により同定した。その結果、glucocorticoid受容体遺伝多型は人格特徴に影響を与えないとの知見が得られ、本結果を論文にて公表した。一方、うつ病親和性人格におけるP糖蛋白の関与について検討を行い、P糖蛋白遺伝多型が健常日本人女性のうつ病親和性人格の形成に影響を与えるとの結果が得られた。本結果を学会にて公表し、現在論文に投稿中である。また、脳由来神経栄養因子(BDNF)Val66Met遺伝多型と幼少時期に受けた両親からの養育態度の相互作用が対人関係過敏性に与える影響について検討した結果を学会にて公表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)