2010 Fiscal Year Annual Research Report
新規抗精神病薬誘発性メタボリックシンドロームの実態解明-多施設薬理ゲノム研究-
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22791112
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
須貝 拓朗 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (40571914)
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Keywords | メタボリックシンドローム / 統合失調症 / 75gOGTT / サイトカイン / ドパミン受容体遺伝子 / セロトニン受容体遺伝子 / 新規抗精神病薬 / 薬力学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)本邦の統合失調症患者1000名を対象にメタボリックシンドローム(MetS)の有病率を調査し、(2)MetS発症関連因子としての各種サイトカインの動態を調査して、さらに(3)各種MetS関連サイトカイン遺伝子多型、セロトニン・ドパミン受容体遺伝子多型を同定することである。これらの結果から将来的には薬剤投与前から個々の患者に合わせ、薬剤ごとに遺伝要因や臨床背景による肥満や糖・脂質代謝異常といった健康被害予測・予防が可能となり、統合失調症に限らず新規抗精神病薬が使用される他の精神疾患に対しても安全な薬物療法の確立につながる可能性がある。 H22年度までに(1)・(2)に関して、抗精神病薬内服中の統合失調症患者500名、健常コントロール200名を対象とし、75gOGTT、耐糖能関連アディポカイン、脂質代謝の指標、プロラクチン等の血液生化学検査を行った。同時に体重・BMI、ウエスト径、血圧の身体計測データ、治療開始時からの薬剤治療歴、併用薬剤、精神症状評価の臨床データも収集した。加えてDNAの抽出を行い、アディポカイン関連遺伝子や食欲や体重増加への関連が示唆されているセロトニン・ドーパミン系など各種受容体遺伝子の多型を解析中である。現在これらの結果をふまえ、本邦の統合失調症患者における耐糖能・脂質代謝異常やメタボリックシンドローム(MS)の有病率、抗精神病薬の種類や多剤併用が耐糖能・脂質代謝異常、体重増加に与える影響、MSと関連するゲノム情報を含む生物学的マーカーの探索について検討中し、学会ならびに論文にて研究成果を発表した。
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Research Products
(10 results)