2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22791156
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
山田 真希子 独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, 主任研究員 (50557444)
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Keywords | 認知神経科学 |
Research Abstract |
われわれは信頼の置ける他者には共感する一方、信頼の置けない他者へは猜疑心を抱く。他者への信念について、共感・同情と猜疑心の両側面から調べることで、他者への信念に関わる認知神経機構の解明につながる。他者への信念がどのような認知神経機構により形成されているかの理解が進めば、他者との関係性の中で生まれる不安や猜疑、被害妄想など、様々な問題への解決を見出すことが今後可能となる。 上記を踏まえ、当該年度、機能的脳画像(fMRI)を用いて、他者への信念を調べるための研究を2つ行った。 1)共感・同情に関わる認知神経機構の解明 不祥事を起こした他者への同情の程度がどの脳領域の活動の程度と関連しているか、および、その個人差を検証した。同情が高まるほど、他者理解に関連する脳領域(前頭葉内側、楔前部)の活動が高くなることが判明した。また、情け深い人ほど、主観的体験と関連した島皮質の活動が高いことが判明した。この研究成果は、国際誌(Nature Communications)において公表した。 2)猜疑に関わる認知神経機構の解明 信頼ゲームを用いて、裏切る他者への猜疑心の程度を脳活動から測定した。現在得られた成果を、投稿準備中である。
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Research Products
(1 results)