2010 Fiscal Year Annual Research Report
脳機能MRI・拡散強調画像による脳コネクティビティの解析システムの確立とその応用
Project/Area Number |
22791178
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高尾 英正 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10444093)
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Keywords | 拡散強調画像 / 安静時脳機能画像 / コネクティビティ |
Research Abstract |
安静時脳機能画像により得られる脳灰白質問のfunctional connectivlty、拡散強調画像により得られるトラクトグラフィに基づく解剖学的な白質線維のconnectivityを統合的に解析する手法を確立し、そのシステムを構築するにあたり、まず、MRI画像の撮像条件や解析手法の違いにより、これらの機能的および解剖学的なコネクティビティの解析が影響を受けるかについて評価を行なった。この結果、スキャナ間の違いやスキャナの傾斜磁場の変化などにより、機能的および解剖学的なコネクティビティの解析結果が影響を受けることがわかった。また、その影響の程度についても評価し、これに対する適切な補正方法についても検討を行なった。これにより機能的および解剖学的なコネクティビティの解析へのそれらの影響を軽減できることがわかった。これらの成果は、同様の機能的ないし解剖学的なコネクティビティを評価する研究における基礎として重要であり、関連学会にて発表し、査読のある英語論文(Takao et al,Neuroimage 2011;Takao et al. Journal of Magnetic Resonance Imaging 2010;Takao et al. Neuroradiology 2010)として出版した。これらの成果を基として、安静時脳機能画像および拡散強調画像を用いて脳のコネクティビティを統合的に評価するシステムの構築を進めている。
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