2010 Fiscal Year Annual Research Report
電子的脳解剖アトラスを用いた脳コンピュータ支援診断の高度化
Project/Area Number |
22791183
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Research Institution | Oita National College of Technology |
Principal Investigator |
内山 良一 大分工業高等専門学校, 制御情報工学科, 准教授 (50325172)
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Keywords | 未破裂動脈瘤 / Magnetic Resonance Imaging / コンピュータ支援診断 |
Research Abstract |
本研究の目的は,解剖学的な位置の特徴を利用することによって,脳ドックにおけるコンピュータ支援診断システムを高度化することである.具体的には,ラクナ梗塞の検出支援システムの高度化,及び未破裂動脈瘤の検出支援システムの高度化を行う.これまでのシステムでは,形状,大きさ,信号値の情報を用いて陰影を検出していた.そのため,ラクナ梗塞検出システムでは,脳周囲の脳溝を誤検出する問題があった.また,未破裂動脈瘤は,内頚動脈後交通動脈や中大脳動脈分岐部などの好発部位が存在するため,それらの解剖学的な位置情報を利用すれば陰影の検出精度の向上が期待できた.本研究では,電子的脳解剖アトラスとのマッチング技術を開発することによって,解剖学的位置情報を取得し,それらを用いて検出システムの精度を向上する方法論の構築を目指した.本年度の成果は,(1)解剖学的な位置情報を取得するために,参照画像となる電子的脳解剖アトラスとして,Visible Korea Human Imageを韓国の研究グループから入手し,研究用に整理をした.(2)処理対象画像となる2次元MR画像と参照画像とマッチングする手法の開発を進めた.(3)処理対象画像となる3次元MRA画像と参照画像のマッチングをする手法の開発を進め,血管名を自動的に対応づける技術を開発し,大規模データベースで評価を行い,有用性を確認した.
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Research Products
(7 results)