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2010 Fiscal Year Annual Research Report

甲状腺癌幹細胞の放射性ヨードに対する感受性

Research Project

Project/Area Number 22791204
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

松瀬 美智子  長崎大学, 医歯薬学総合研究科, COE研究員 (30533905)

Keywords甲状腺 / 癌幹細胞
Research Abstract

本年度は、まず癌細胞株を用いた実験より開始した。現在までのところ、癌幹細胞の直接的・明確な証明となるのは、ヌードマウス等の免疫不全マウスでの腫瘍形成能を見る実験である。種々の甲状腺癌細胞株を用い、ヌードマウスでの腫瘍形成能を検討したところ、4つの細胞株に腫瘍形成能を認めた。さらに細胞外マトリクスであるマトリゲルを併用したところ、かなり少数の癌細胞(~50個)からでも腫瘍形成が見られた。ただし、マトリゲルを使用しても、上記4細胞株以外の細胞では腫瘍形成は見られず、マトリゲルは細胞株の腫瘍形成を促進するものの、新たに腫瘍形成能を付与する訳ではないと考えられた。本実験によって、腫瘍形成能のある(=検証可能な癌幹細胞を含む)甲状腺癌細胞株を同定し、今後の研究の基盤とする事ができた。
次に、特殊な低接着培養面を持つプレートと、無血清、種々の成長因子を含んだ培地を組み合わせる事によって、癌幹細胞に対するスフェロイド培養法を構築した。上記4種類の細胞株ではスフィア形成が観察されたが、他のヌードマウスで腫瘍を作らない細胞株では、スフィア形成は認められなかった。この培養法は、ヌードマウスでの腫瘍形成とよく相関する事から、癌幹細胞を選択的に培養できていると考えられる。少なくとも、形成されたスフィアは、癌幹細胞を含んでいる事が示唆される。今後、この培養法とセルソーターを組み合わせる事によって、効率的な癌幹細胞のアッセイ法を確立できる可能性があると考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Imatinib, the selective tyrosine kinase inhibitor, enhances antitumor activity of docetaxel in anaplastic thyroid cancer cells2010

    • Author(s)
      Matsuse, 他
    • Organizer
      14^<th> International Thyroid Congress
    • Place of Presentation
      Paris, France
    • Year and Date
      20100914-20100915

URL: 

Published: 2012-07-19  

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