2010 Fiscal Year Annual Research Report
部分的脾動脈塞栓術(PSE)を用いた肝臓再生?自家骨髄幹細胞移植と関連して?
Project/Area Number |
22791215
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
山本 晃 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (60419695)
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Keywords | 再生医学 / 放射線 |
Research Abstract |
前年度は、家兎慢性肝障害モデルの作成のため、四塩化炭素を0.1ml/kg、週2回腹腔内投与し、6週間経過後、毎週採血を行い、血清ビリルビン値の上昇を確認できた肝機能異常家兎に対して、以下の肝機能改善実験を行う。家兎はランダムに、(1)コントロール群、(2)目家幹細胞移植群、(3)PSE群、(4)自家幹細胞移植群+PSE併用群の4群に分け、それぞれの手技(治療)を行う予定であった。最終的には自家幹細胞移植群+PSE併用群の優位性を示すことを目的としている。 家兎の慢性肝障害モデル作成について、計20匹について週2度の四塩化炭素の腹腔内投与を行った。当初6週間の投与を基本に考えていたが、15匹について急性肝障害のためと思われる食欲不振や死亡が確認された。5匹についてはビリルビン値の上昇が認められ、うち2匹については剖検にて肝の線維化が認められたが、モデル作成率に問題がのこり、投与期間・方法の改善の余地があり、今年度への課題と思われた。 また、幹細胞採取については健常家兎に対して行い、5匹全例で成功した。 また、脾動脈塞栓術については、健常家兎3例全例に行い、手技は成功したが、うち2例で早期の死亡(3日以内)が確認された。脾動脈の塞栓率は9割程度であった。 慢性肝障害の3匹については、幹細胞移植とともに脾動脈塞栓術を行ったが、早期に全例死亡した。 今年度は、上記のモデルを確認し、脾動脈塞栓術の試適割合を決定し、動物数を増加させる予定である。
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