2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22791223
|
Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
森口 央基 駒澤大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70296705)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 放射線医学 / MRI / 画像再構成 |
Research Abstract |
本研究ではMRI高速撮像法において、画質の改善やさらなる撮像時間の短縮化を目指すものである。画像を再構成する手段としてFocal Underdetermined System Solver (FOCUSS)というアルゴリズムを用いる。本年度はBunched Phase Encoding (BPE) とspiral MRIの画像再構成に「仮想データ」の概念を導入することにより、新たな手法を開発したので以下に記述する。 BPEはMRIのデータをジグザグの軌道に沿って収集することにより、データ収集の繰り返しの回数を減らす撮像法である。ただし、BPEでは画像の信号雑音比(SNR)がしばしば低下する。前年度はFOCUSSをBPEに直接適用することにより画質改善を図ったのに対し、本年度は「仮想データ」の概念を導入することにより使用できるデータの数を実際の収集データの増やし、その後FOCUSSを用いて再構成を行った。この結果2倍速のBPEを使用した時、実測値にてSNRを約3倍に改善することができた。ただし、2倍速を超えたBPEでは画像上にアーチファクトが出現することを観察した。これは、現在のところ仮想データを推定する際の誤差によるものと考えているが、今後の研究課題である。 Spiral MRIはデータをらせん軌道に沿って収集する方法で、現在MRIで最速の撮像法の一つである。さらなる高速化のために収集するデータを減らした場合画質は劣化する。本年度は「仮想データ」を用いることにより、画質の改善を図った。その結果FOCUSSのみを用いて再構成を行なった場合よりも、データ不足によるアーチファクトは顕著に減少することを確認できた。 上記いずれの研究も代表的な高速撮像法の更なる高速化の可能性を示唆するものである。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)