2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22791228
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
吉田 理絵 関西医科大学, 医学部, 助教 (90571167)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 経皮的バイパス術 / インターベンショナルラジオロジー / 管腔臓器 / 画像誘導下 / gun-sight approach |
Research Abstract |
本研究者らは外科的切開を伴わず、エックス線透視下にて2つの管腔臓器を経皮的にワイヤーで貫通させる汎用性のある術式とそれに用いるデバイスを開発した(特許出願中、特開2011-036467)。術式の確立においては、まず直線的バイパス路においては2点で連結する方法を考案し2011年に論文投稿にて報告した(Kariya S, Tanigawa N, Komemushi A, Nakatani M, Yagi R, Suzuki S, Sawada S. 22.Percutaneous bypass creation between hollow organs by modified gun-sight approach. Minim Invasive Ther Allied Technol. 2012;21(2):83-9.)。迂回バイパス路に対しては発展型として4点で連結しバイパス経路を皮下に迂回させる術式を開発した。豚を用いての動物実験を行った。臨床上の透析シャントを経皮的に作成することを想定し、右頚動脈および右下行膝動脈アプローチにて、右腸骨動脈、右大腿静脈バイパス術を全身麻酔下に施行した。バイパスルートの途中に2点の皮下ポイントを通過させた。右腸骨動脈、皮下、右大腿静脈をルートとする4点連結式経皮的管腔臓器バイパス術を行った。ワイヤ、シースの通過に成功したが、剖検では右腸骨動脈損傷があり、腹腔内出血を認めた。4点連結式経皮的管腔臓器バイパス術が実行可能であることを検証した。今年度の研究実績により、経皮的バイパス術の臨床応用として、難治性乳糜胸水に対する治療に注目し、新たな低侵襲治療として経カテーテル的治療すなわち経皮的胸管-下大静脈バイパス術を確立させるという、今後の展望が開けた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)