2010 Fiscal Year Annual Research Report
q-space imagingを用いた髄鞘の可視化
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22791230
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Research Institution | Central Institute for Experimental Animals |
Principal Investigator |
疋島 啓吾 (財)実験動物中央研究所, 病理病態研究部, 研究員 (30420219)
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Keywords | MRI / 拡散 / q-space |
Research Abstract |
病理組織解析における髄鞘染色法のように、髄鞘そのものの分布の評価を、それも定量的に、in vivoで無侵襲に行うことができれば、様々な神経疾患の本態の解明にきわめて有用なツールとすることができる。本研究は、磁気共鳴画像法(Magnetic Resonance Imaging: MRI)を用い、神経構成要素の1つ髄鞘構造が有する細胞特異的な拡散制限現象を利用することでその存在を捉えることを目的としている。本年度は、計算機上で拡散ランダムウォークシミュレーションを行い髄鞘構造に特異的な制限を受ける拡散時間を導出し、髄鞘可視化法を開発した。実機検証のため、7テスラ動物用MRI装置に本手法を実装し、ファントム実験および髄鞘形成不全モデルマウスの脊髄に適用した。これらファントム実験、モデル動物の研究結果から髄鞘可視化法としての有効性を確認した。今後、臨床用MRI装置への実装することで、髄鞘崩壊の関与が示唆される多数の神経疾患、精神疾患の病態解明、さらに近年発達の著しい神経再生療法における評価法として、非常に強力なツールと成ると考えている。
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Research Products
(5 results)