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2010 Fiscal Year Annual Research Report

慢性閉塞性疾患の新しい外科的治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 22791249
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

佐藤 寿彦  京都大学, 医学研究科, 助教 (40388822)

Keywords慢性閉塞性肺疾患 / COPD / 治療器具 / 呼吸不全 / 生活習慣病
Research Abstract

近年、肺の生活習慣病といえる慢性閉塞性肺疾患(COPD)による患者数は世界的に急増している。WHOの疫学調査では、2020年には全疾患の中で死因の第3位になると予測され、わが国では患者数は530万人にのぼり、今後さらに増加する傾向にある。本課題ではCOPDの治療器具の開発を目的としている。COPDの疾患肺は弾性収縮力を失い、過膨張に陥っているため、可塑性かつ弾性をもった治療器具を肺に被覆し弾性収縮力を回復させ肺の過膨張を抑える効果を期待するものである。具体的には、素材・形状の検討をおこない、この治療具の妥当性の検討をおこなうことを目的とする。
平成22年度においてビーグル成犬肺に対して可塑性の素材でネットを設計・製作し、肺へ全身麻酔をおこなった動物を開胸の上直接被覆したモデルを作成した。このモデル犬では、治療具装着前後一週間でCT撮影をおこない、肺の容量縮小効果を確認した。さらに人工呼吸器(Evita XL : Droeger社製)による圧・容量曲線の測定を行った結果、肺の弾性コンプライアンスの減少(弾性収縮力の増加)が確認できた。このモデル犬(2頭)治療具装着後12ヶ月経過後も生存中であり、効果の持続が確認された。モデル犬長期間生存により治療器具の安全性が確認された。今後モデル犬を増やし検討を重ねる予定であるが、胸部CT撮影では治療器具装着肺の一部の無気肺も観察されており、今後の課題としてさらに治療機具の最適形状および物性の検討を要する。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks]

    • URL

      http://www.thoracic-kyoto-u.gr.jp/

URL: 

Published: 2012-07-19  

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