2012 Fiscal Year Annual Research Report
消化器癌のミトコンドリアDNA変異と抗癌剤耐性との関連を分子生物学的に解明する
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22791305
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
水谷 聡 日本医科大学, 医学部, 助教 (80398867)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ミトコンドリアDNA / 体細胞変異 / 消化器癌 / 抗癌剤耐性 / 転移・浸潤 |
Research Abstract |
癌細胞ではミトコンドリアDNA体細胞変異が高率に起こっていることは周知の事実であった。しかし、その意義・それが原因により起こる事象については明らかにされていなかった。我々の2009年度までの実験において、癌細胞の核はHeLa細胞を使用。またミトコンドリアDNAとして野生型は成人の血小板、線維芽細胞を使用、変異型は膵臓癌cell lineを使用して実験モデル(Cybrid)を作成して変異型ミトコンドリアDNAを持つ癌細胞が野生型のそれを持つ癌細胞よりも抗癌剤耐性(STS,5FU,CDDP)を示す事をIn vitroにて証明した。更に、その機序はanti-apoptosisの機構である事も解明した。 今回、In vivoに実験を広げることと、膵臓癌以外の癌腫や、その他の抗癌剤においても同様の結果が得られるか検討した。H24年度の研究成果として ①In vivoにおいても変異型ミトコンドリアDNAを持つCybrid細胞がより大きな抗癌剤耐性(5FU、CDDP、CPT-11)を示した。 ②各種細胞由来のCybrid細胞クローンを複数樹立できた。Back gound計測し、コントロールと同等の性質を持たないものは除外した。 ③In vitroにおいてCPT-11とGEMは5FU、CDDPと同様に変異型ミトコンドリアDNACybrid細胞において高い抗癌剤耐性を示した。 これらを更なる論文にまとめ、現在投稿中である。さらに国際学会において発表し、新しい知見との意見を頂いている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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