2011 Fiscal Year Annual Research Report
Wntシグナル制御による癌幹細胞および脳腫瘍増殖抑制作用の分子機構
Project/Area Number |
22791348
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
溝渕 佳史 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (80547993)
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Keywords | 脳腫瘍 / REIC-Dkk3 / Wntシグナル |
Research Abstract |
悪性神経膠腫に対する有効な治療法はなく、現在、生存率の改善はない。患者の延命を目的として、本研究ではWnt signal inhibitor、特にREIC/Dkk-3の悪性神経膠腫に及ぼす作用に注目し、その機序としてWnt蛋白とREICとの相互作用に着目した。まず悪性神経膠腫におけるWntシグナルの制御を行うため、アデノウイルスにREIC遺伝子を組み込んだAd-REICを用いて細胞増殖抑制作用存確認した。その分子機構としてAd-REICによる内因性アポトーシス誘導がみとめられた。またWntシグナルにおけるREICによるWnt蛋白およびその各受容体との相互作用を調べ、Ad-REICによってWnt蛋白が遺伝子レベルで発現抑制されることや、その受容体への結合をREICが阻害することを明らかにした。さらにWnt蛋白の受容体への結合および機能に特異性があることを示し、Ad-REICによるWntシグナル抑制が悪性神経膠腫抑制に重要で、見込みのある治療法を、提供する可能性を示した。現在、論文化を進めている。この結果を踏まえ臨床へのアプローチをおこなうためにin vivoでの検討を進めている
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Research Products
(2 results)