2011 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌高発現タンパク質に対する新規分子標的治療の開発
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22791501
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| Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
鎌田 裕子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60433984)
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| Keywords | 前立腺癌 / 分子標的薬 / ペプチドワクチン |
| Research Abstract |
前立腺癌は、欧米では罹患率、致死率とも非常に高い悪性腫瘍であり、新たな治療法の開発は急務である。本研究では、新規前立腺癌高発現タンパク質であるStaphylococcal nuclease and tudor domain containing 1(SND1)や、候補タンパク質であるMinichromosome maintenance complex component 5(MCM5)、Glucosidase,alpha;neutralAB(GANAB)を標的とし、これらを抑制することや、これらを標的としたペプチドワクチンを開発することによって新たな治療法を開発することを目的としている。これらの標的分子の発現を抑制する遺伝子を前立腺癌細胞に導入したところ、MCM5を抑制した時に前立腺癌細胞の増殖を抑制する傾向が認められた。また、これらの分子を標的としたペプチドワクチンの解析を行った。ペプチドワクチンは、癌細胞表面のヒト白血球型抗原(HLA)クラスI分子が提示する癌細胞内タンパク質由来のペプチドをワクチンとして利用する方法である。そこで、HLAクラスI分子に結合しているペプチドを質量分析計にて解析し、今回標的としているタンパク質由来のペプチドが存在しているかどうかを検討した。今回標的とするタンパク質由来のペプチドは検出されなかったが、他の複数のペプチドワクチン候補が発見された。このうち1つのペプチドワクチン候補のmRNA発現を前立腺癌細胞や複数の正常臓器で検討したところ、複数の前立腺癌細胞で発現が認められた。正常臓器では精巣や小脳、脳で発現を認めたが、正常前立腺をはじめとした他の正常組織での発現は低かった。これまでの検討から、SND1やGANABは様々な正常臓器で発現が認められ、その前立腺癌特異性が低いことが治療標的として大きな問題であった。新たに見つかったペプチドワクチン候補は、今回の解析から特異性が高く、ペプチドワクチン配列も明らかとなったことから、新規ペプチドワクチンとして非常に有望であると考えられた。
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