2010 Fiscal Year Annual Research Report
アロ活性化マクロファージによるアロ移植細胞拒絶機構の解析
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22791504
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
能見 勇人 大阪医科大学, 医学部, 助教 (80418938)
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Keywords | アロ活性化マクロファージ / 同種移植 / 拒絶反応 / 既活性化マクロファージ / AIM / マウス |
Research Abstract |
同種異型(アロ)移植における細胞性拒絶反応は、単球/マクロファージ(Mφ)系が重要な役割を担うと我々は主張してきた。C57BL/6グリーンマウス腹腔にアロ移植細胞としてMeth A細胞を移植し、5、7、21日目など次期にマウス腹腔の細胞をPBSで洗浄し洗いだし、その腹腔浸潤細胞の細胞数の確認を行うとともに、Mφ分画をセルソーターで抽出した。greenマウス由来のアロ活性化Mφ(AIM)として集積し、この蛍光AIMが、同種異型細胞にあたるMeth A腫瘍細胞を直接噛み切るように攻撃する様子を再度確認できた。やはり障害活性が高くなるのは移植7日目前後の活性化細胞であった。今回、蛍光既活性化マクロファージを非蛍光マウスのアロ移植部に移植する実験を行ったが、新たに得られた知見として、アロ活性化マクロファージが拒絶反応終了後もしばらく同部位にとどまるという点である。この拒絶反応終了後に残存する既活性化Mφがしばらくの間、拒絶反応部に存在する意義を検証するため、現在この細胞を検証している。 次に、この既活性化蛍光Mφの再活性化の動態を検証し、a)樹状細胞(DC)そのものがAIMとして変化していくものか、b)DCが別のMφを活性化してAIMとするのか、それとも全く別にc)DCとは関係のない経路でMφが直接アロ抗原を認識し自らAIMと変化するのか解析する、基盤ができたと考えている。
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