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2010 Fiscal Year Annual Research Report

鼻腔におけるVASOHIBIN1の発現、機能についての解析

Research Project

Project/Area Number 22791565
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

鈴木 貴博  東北大学, 病院, 助教 (50455789)

KeywordsVasohibin-1 / 鼻腔 / 嗅上皮
Research Abstract

Vasohibin-1は、血管新生を負に調節する新規機能性分子として報告された。本因子が他の血管新生に関わる遺伝子の発現調節に関与しているかどうかをcDNAマイクロアレイ法により解析した結果、Vasohibin-1の過剰発現により数種類の嗅覚受容体の発現が亢進するという予想外の結果が得られた。上記知見は、本因子が血管新生抑制作用以外の機能を有している可能性を示唆している。本研究では鼻腔局所でのVasohibin-1の発現解析を進めた。
1 Vasohibin-1の発現についてRT-PCR法による検証
マウスの上気道(喉頭、上咽頭、鼻腔、耳管)粘膜を採取し、その中で鼻腔粘膜でのVasohibin-1および内皮細胞のマーカーであるCD31の発現をRT-PCR法により観察した結果、CD31はいずれの上気道粘膜にも発現が認められたが、Vasohibin-1は鼻腔粘膜にのみ発現が認められた。さらに発現する部位について検討すると、鼻腔上方に発現している個体や鼻腔下方(鼻中隔下方)に発現している個体があった。
2 Vasohibin-1の発現について免疫染色による検証
マウスの鼻腔から作成した凍結切片を用いて、Vasohibin-1の免疫染色を行った結果、Vasohibin-1は嗅上皮粘膜下の内皮細胞、嗅球に投射する神経束周囲の内皮細胞に発現していると考えている。CD31との二重染色による確認をすすめている。
現在までのところ鼻腔粘膜の発現部位、特に嗅上皮に標的を絞ったVasohibin-1の発現特異性は確認できていないが、鼻腔特異的に血管新生を調節しているのかあるいは嗅上皮に対して何らかの作用を有しているものと推測しており、現在も検証を続けている。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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