2010 Fiscal Year Annual Research Report
CD34陽性臍帯血幹細胞を用いた嗅組織再生とアンチエイジングの研究
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22791602
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
木村 昌代 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 技術職員 (30534606)
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Keywords | 再生医療 |
Research Abstract |
本年度の実施した実験として、以下のことを行った。 (1)GFPマウス由来骨髄細胞の定期的経静脈移植による嗅組織への取り込み GFPマウス骨髄細胞(生後6週齢・♀)をX線照射(10Gy)後の野生型マウスを2群用意し、生後9ヶ月齢・♀)に経静脈移植(1×107以上個/匹)をした。再移植を行う群のみ経静脈移植1か月後から1週間ごとに経静脈移植のみを4回行った。再移植(4回目)から1週間経過後、嗅組織を回収し、組織切片を作成した。抗GFP抗体や組織特有に発現するマーカー蛋白抗体(OMP)、及び各種抗体(cytokeratin等)を用いて免疫染色を行った。 その結果、GFPマウス骨髄細胞の取り込み数の変化は両群とも変わらず、また嗅組織特有に発現するマーカー蛋白や.各種抗体の数も変化なかった。 以上より、嗅組織の加齢性変化は個体差があるとの報告もあり、今回の実験だけでは判断つけ難く、再移植後からの嗅組織の回収の時期、また嗅組織に特異的な障害性を有するメチマゾールを同時に投与することで嗅組織に幹細胞の需要を高め、移植された骨髄細胞に取り組みやすくする方法を考える。 (2)マウス間葉系幹細胞の分画 分離の前段階として、野生型マウスから骨髄細胞を取り出し、マウス間葉系幹細胞の同定に使用される表面マーカー蛋白抗体(c-kit、Scal-1)を用いて、フローサイトメーターにて分画してみた。 その結果、c-kit抗体では分画できたが、Scal-1抗体では分画ための染色がうまくいかなかった。 以上より、Sca1-1抗体については、染色の条件・抗体の種類を再検討し、今後、分離へ段階へと進めたい。
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