2012 Fiscal Year Annual Research Report
PC3遺伝子改変マウスを用いた蝸牛ラセン神経節細胞の発生・分化メカニズムの解析
Project/Area Number |
22791610
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
山田 卓生 熊本大学, 医学部附属病院, 医員 (90573593)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 遺伝子 |
Research Abstract |
蝸牛のラセン神経節細胞はコルチ器で電気信号に変換・コード化された音情報を聴覚中枢に伝えるという重要な役割を担っているが、ラセン神経節細胞の発生・分化のメカニズムは依然として不明である。2010年に我々はPC3(TIS21のオーソログ)が胎生期のラットの蝸牛ラセン神経節細胞に発現しており、ラセン神経節細胞の発生・分化に関与している可能性を報告した(Hayashida, Neuroreport)。また、我々はPC3-GFP knoch-in マウス(PC3遺伝子を欠失しており、代わりにGFPというマーカー遺伝子を組み込んだマウス)の凍結組織を用いて、PC3遺伝子を欠失したマウスにおいては蝸牛ラセン神経節細胞の数が減少することを確認した。 今回、我々はPC3遺伝子欠失マウスにおいてラセン神経節細胞が減少する機序について調査した。PC3-GFP knoch-in マウス凍結組織に対して、アポトーシスの亢進の有無について確認するためにTUNEL染色、細胞増殖の抑制の有無を調べるためにKi67染色を行い、それぞれの陽性細胞の数をカウントし、野生型マウス(コントロール)との比較を行った。現在も継続中である。また、我々はPC3-GFP knoch-in マウス生体を保有していないため、内耳特異的PC3ノックダウンモデルを作成中である。PC3相補的shRNAを組み込んだプラスミドをマウス胎児の内耳にエレクトロポレーションで導入し、RNA干渉によってPC3をノックダウンさせるものである。これらのPC3ノックダウンモデルマウスに対して聴力評価を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)